グランド ライン パチンコ3000円がタイトルの本が売れている 発売3日で重版決定パチンコ 漫画 家。
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最強 の 竜 騎士 臨時収入3000円があったら、アナタはどう使うだろうか？ 居酒屋で飲む、本を買う、映画を観る、貯金をする等々。たかが3000円だが、されど3000円。その3000円がタイトルの原田ひ香（はらだ・ひか）「三千円の使いかた」（中公文庫／中央公論新社・東京都千代田区）が好調だ。
『三千円の使いかた』原田ひ香著（中公文庫）
本書は、「人は三千円の使い方で人生が決まるよ、と祖母は言った」という書き出しで始まる。社会人2年目の美帆（24）。美帆の姉で、子育て中の主婦、真帆（29）。2人の母親、智子（55）。夫を亡くし、年金暮らしの祖母、琴子（73）が主人公。それぞれの年代特有の悩みを抱え、それがお金や将来の不安につながっていく様子がリアルに描かれている。「節約やお金について学びたいけど、何をしていいか分からない」という人にお薦めだ。
著者の原田さんは、2007年、「はじまらないティータイム」ですばる文学賞受賞、デビューした。本書は「節約メリーゴーランド」というタイトルで、17年に雑誌連載。18年に「三千円の使いかた」と改題し、出版された。単行本化する際、営業担当が第1章の見出しに着目し、それをタイトルにすることを提案したという。
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みずほ台 uno k8slots.com 原田さんは主婦雑誌のウォッチャーで、家計の知恵、経済などに詳しい。その知識を盛り込んだ【財テク×家族小説】のアイデアは、連載・単行本化を担当した編集者からの提案だった。
文庫本化するにあたり、文庫本編集者の山本美里さん（書籍編集局文芸編集部）は、垣谷美雨（かきや・みう）「老後の資金がありません」（中公文庫）がベストセラーになっていたことから、「この本の雰囲気が受け入れられていたので、装丁のテイストも近いものにしようと考えた」。カバーデザインを、「老後の資金がありません」と同じ、田中久子さんに依頼したのも、その一つ。書店で隣に並べてもらうような一冊に作った。
「何となくお金に不安を感じていながら何もせずにいる人は多いが、世の中のお金に関する本に高いハードルを感じており、手を出せずにいる。そこがボリュームゾーンになる」と考え、初版1万3000部を刷った。
21年8月20日（金）発売。月曜、出社するなり、「重版します！」と営業担当に告げられた。重版とは初版の発行部数から、さらに増刷をすること。週末、品薄になる書店も出る勢いで売れたのだ。「発売3日で重版決定は、とても珍しい」と、山本さん。
勢いをとらえて、全国紙と地方紙に広告を掲載。キャッチコピーは、「知識がついて元気も出る！ 絶対“元”が取れちゃう」。書店用に用意したパネルは、風水で金運を呼ぶとされる黄色ベース。「読めばお金が貯まると話題の小説」と、実用書テイストの宣伝を実施した。22年1月、東京メトロへの交通広告を1カ月間、出稿。普段、書店へ行かない層に向け、売れていて、話題になっている感をアピールする狙いである。
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俺 たち バブル 入行 組 シリーズ 「関心を持ってもらうためには、『あなたにとって必要な本ですよ』と踏み込んだ読者への提案が必要と考えた」と、プロモーションを担当した小西達也さん（社長室ブランド・プロモーション部）は説明する。
そこが多くの人に届き、「小説だが、お金の勉強になる本」と評判を呼び、現在、文庫本が71万3000部（11月18日現在）の大ベストセラー。来春、フジテレビ系でドラマ化も決まり、「目指せ！ミリオンセラー（100万部突破）」と拍車がかかっている。
文中、コスパを言う若者を祖母がこう諭す。「人生は理不尽なもの。でも、理不尽なことがなかったら、なんのための節約なの？ 経済なの？ 節約って、生きていることを受け入れた上ですることよ。費用対効果なんてない、ってことを受け入れてからの節約なのよ（後略）」。 （村上信夫）
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