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マキタ オークション　スーパーコンピューターの計算速度の世界ランキング「TOP500」が14日、米ダラスで開催中の国際会議で発表され、前回発表と同様に米国のスパコンが首位となった。理化学研究所が運用する「富岳」は2位で変わらなかった。

　トップを維持した米オークリッジ国立研究所の「フロンティア」の計算速度は、1秒間に110京2000兆回（京は1兆の1万倍）。2位の富岳は44京2010兆回と、約2.5倍の差をつけられた。3位はフィンランドの「LUMI（ルミ）」だった。10位以内に入った新しいスパコンは4位の「レオナルド」（イタリア）のみ。

　スパコン開発は米中を中心に激しい競争が繰り広げられてきた。TOP500はその名の通り、計算速度の上位500位までをランク付けしたものだが、その内のほぼ3分の2を両国が占めている。ただ、最近は欧州勢が追い上げており、ランクに占めるスパコンが前回の118台から131台に増えた。一方、米中はいずれも前回から数を減らしている。日本からは31台がランクインしており、米中とドイツに次ぐ4位。

　他の部門では、コンピューターでシミュレーション（模擬実験）する際の処理性能を主に測る「HPCG」と、道路網などネットワークで表現される現象やビッグデータの解析性能を示す「Graph500」では富岳が6期連続の1位となった。

　人工知能（AI）の開発でよく使う計算の指標である「HPL―AI」では、富岳は前回2位だったが、ルミに抜かれて3位となった。

　各指標のランクはスパコン関連の国際会議の開催にあわせて約半年ごとに発表される。

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