三ノ宮 パチンコ電卓はイノベが生まれにくいのに、なぜ「3°傾けた」モノが登場したのかアミューズ パチンコ 評判

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 オフィスで電卓(正式名は電子卓上計算機)を使っている人を目にする機会が、めっきり減ってしまった。その昔、社内に“速ワザ達人”が必ずいて(だいたい経理に多い)、高速スピードで打ち込んでいく指さばきを見て、「スゴいなあ」と関心していたものである。

 電卓が誕生したのは、1963年のこと。英国で「アニタ」という商品が世に出たものの、重さは16キログラムもあった。日本のメーカーがつくったのは翌64年で、たくさんの企業が参入することに。その後、長年にわたって、姿を変えていく。

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 小型化や軽量化はもちろんのこと、ゲームができたり、クレジットカードタイプがでてきたり、ケタがどんどん増えたり、複雑な計算ができたり。デザインだけでなく機能面でもさまざまなタイプのモノが登場してきたので、「これまでになかったモノを開発するのは、カラ雑巾を絞るような感じ」と思っていたが、まだまだあったのである。

操作面を3°傾斜させた電卓

 カシオ計算機が10月に、操作面を3°傾けた電卓を発売したところ、SNSなどで話題になっているのだ。商品名は「人間工学電卓」(ジャストタイプが1万450円、デスクタイプが1万1000円)。同社の開発メンバーは、電卓を操作した際に手が外側に傾くのに、キーを打ち込んでいる方向は垂直であることに目をつけた。というわけで、操作面は「平ら」でなく、横方向に3°傾けて、キー自体は垂直に打てるように階段状に配置したのだ。

電卓に何を求めているのかk8 カジノ 電卓に何を求めているのか

スロッタム 入金 不要 ボーナス それにしても、なぜカシオはこのような奇をてらったというか、エッジの効いた電卓をつくろうと思ったのだろうか。先ほど紹介したように電卓の歴史は古く、知見やノウハウが詰まりに詰まっているので、「これまでになかった形の商品をつくるのは難しい」と言われている。しかし、開発メンバーはそんなことを考えていなかったようである。

 人間工学電卓の開発に携わった木村加奈子さんに聞いたところ、「『電卓=ローテク』と思われている人が多いかもしれませんが、開発することはまだまだたくさんあるんですよね」という。新商品を開発するにあたあって、電卓のサイズをいくつか用意したり、ボタンの大きさや形を変えたり、ボタンとボタンの間のピッチを代えたり。サンプルをいくつか用意して、その中から最も評価が高いモノを世に出す――。

キー自体は常に垂直方向に打てるよう階段状に

 新商品の開発にあたって、最大公約数的なアプローチで進めるケースは少なくないはず。さまざまなモノを用意して、被験者たちが「使いやすい」と感じているモノを選んでいくやり方である。ただ、新しい電卓を開発するにあたって、このような方法を選択しなかった。なぜか。

 「いろいろなタイプの電卓を用意して、たくさんの人に使ってもらう。そうすることで、過去の改善点を見つけ出すことができるかもしれませんが、これまでになかったモノを生み出すことは難しいのではないか。想定以上のモノをつくって、消費者から『スゴい』と感じてもらうには、開発はゼロベースでスタートするほうがいいのではないか。このように感じていたので、これまでとは違った形で、新商品を開発していくことにしました」(木村さん)

 ふむふむ。筆者は開発者ではないが、木村さんの言っていることは、なんとなく理解できる。しかし、だ。「ゼロベース」で考えることは、簡単なようで難しい。何から手をつけたのかというと、「調査」である。

電卓使用者の75%は「購入時に打ちやすさを気にしている」ことが分かった

 ふだん電卓を使っている人に、電卓に何を求めているのかを尋ねたところ、75%の人が「打ちやすさ」を気にしていて、操作する指については「3~5本」が多いことが明らかに。この結果を受けて、「打ちやすさとは何か」という謎に迫っていく。主観的な考えではなく、客観的なデータによって見つけ出すことはできないか。そのために、人の手や指の動きを細かく分析できる、モーションキャプチャーカメラや3次元力覚センサーなどを使うことにした。

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イニシャル s 15 チェーン モーションキャプチャーカメラなどを使うことによって、どのようなことが分かるのか。手や指の動き、姿勢、打ち込んでいるスピードなど、膨大なデータが集まる。木村さんの仕事はデータを集めることではなく、そのデータを糸口にこれまでになかった電卓を開発することである。

操作時の手や指の状態を分析

 データをチラッと見せてもらったところ、数字、数字、数字である。たくさんの数字が並んでいるだけで、それが何を意味しているのか、さっぱり分からない。じーっと見ていても、糸口の「い」も見当たらないほどのデータ量である。

 同席していた広報のGさんは、ひょっとしたら理解しているのかもしれない。「数字が並んでいるだけにしか見えないのですが、これってどういう意味ですか?」と聞いたところ「ボ、ボクも数字が並んでいるだけにしか見えません(汗)」とのこと。

0°から9°まで、1度ずつ傾きを変えた電卓を使用

 新商品が完成する前の木村さんは、膨大な数字を目の前にして、どのような生活を送っていたのだろうか。「1日中、数字を見ているだけの日が続きました。『数字の中にヒントが隠されているに違いない』と信じて、さまざまな角度から分析してみました。あれをやって、これをやって、それをやってといった形で、データを加工したものの、何も浮かんでこなくて、ちょっと焦りました」

 データとにらめっこする日が続いていたこともあって、木村さんは数字に“酔う”こともあったそうで。それでも分析を続けていると、“ある共通点”が浮かんできたという。電卓は水平なのに、手の姿勢は外側に傾いていることが分かってきたのだ。

 「であれば、手に沿って電卓も傾ければ、打ちやすさが向上するのでは?」という仮説を立てた。0°から9°まで、1°ずつ傾きを変えた電卓を使ってもらって、使用状況の変化を検証していった。で、どのような結果が出たのだろうか。

 「そりゃあ、3°の電卓でしょ。商品化しているわけだし、愚問だな」と思った人も多いかもしれないが、半分正解といったところである。どういうことか。

幻の「9°傾けた電卓」k8 カジノ 幻の「9°傾けた電卓」

パチンコ 新台 入荷 0°から9°まで試したところ、被験者の打つスピードや打ち間違いに、大きな差はなかった。ということは、3°傾けると、疲れにくいデータが出たのかと思ったら、そうでもないらしい。傾斜を変えても、スピードも同じ、打ち間違いも同じだが、傾ければ傾けるほど使っている筋肉の負荷が少ないことが分かってきたのだ。

 「であれば、9°で決まりでしょ。なぜつくらなかったの?」と感じられたかもしれないが、それはデータ上の話である。9°の電卓を使うことによって「これを使ったら、打ち間違えるかもしれない」――。そんな不安を感じる人が多いことも明らかになったのである。

 データを分析して、そこから見えてくるものがある。しかし、それがすべてではないことも分かってくる。傾ければ傾けるほど「不安が増す」という声が多く、最終的に「3°」に落ち着いたのだ。

底面には波紋状の溝をデザイン

 最後に、木村さんにどうしても聞きたいことがあった。冒頭でも紹介したように、電卓はほぼほぼ完成されている。さまざまな知見が詰め込まれているので「イノベーションが生まれにくい」といったイメージがあるが、木村さんは自ら手をあげて「電卓の事業部」に入門した。

 「よくこのようなことを聞かれるんですよね。『電卓をつくっていておもしろいの?』と。機能はとてもシンプルで、最新の技術を応用してつくっているわけではありません。ただ、シンプルな構造だからこそ、改善できるポイントはまだまだたくさんあると思っているんですよね」(木村さん)

 3°の電卓は完成したばかりにもかかわらず、すでに次のことを考えいるようで。今回は右手用だったので、次は左手用かもしれないし、さらに傾けて10°のモノが登場するかもしれない。となると、再び膨大なデータとにらめっこの日々がやってくるに違いない。

 カタカタカタカタカタ――。データを分析するのに、どのくらいの時間がかかるのか。新しい商品が完成するまで、何日かかるのか。損益分岐点は、どのくらいなのか。傾いた電卓で計算しているのかもしれない。

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